裏側矯正の実際のデメリット。私が経験して感じたリアルなデメリットについて。
裏側矯正って、歯の裏側に装置を付けるので装置が見えないという大きなメリットがあるんです。歯の表側にギラギラの金属の装置をつける見た目が嫌だという理由で、治療を躊躇している人もいるのではないでしょうか。
でも、裏側矯正には「装置が見えない」このメリットのために、実はいろんなデメリットがあるんです。
ここでは、一般的に言われているデメリットに加えて、私が経験の中で感じたリアルな裏側矯正の特有のデメリットについてお伝えします。
一般的に言われているデメリット。
まず、一般的に言われているデメリットとしては下記のものがあります。
治療費が高額になる
表側からの治療に比べると、歯の裏側からの治療の方が費用が高額になります。私の歯では、裏側矯正の治療のためにかかっている費用は、上下合わせて総額で135万円です。
喋りにくい、発音がしにくい
歯の裏側に装置がついていると、喋る時に舌が装置にあたって喋りにくい・発音がしにくいということがあります。実際に、ラ行は発音しにくいですが、これは慣れれば特に問題はありません。
歯が磨きにくい
装置が付くことにより、歯が磨きにくくなります。これは歯の裏側の治療だけではなく、表側の治療でも同じだと思います。裏側に装置がついていて特に磨きにくいのは、前歯の裏側です。ここは歯茎と装置の間が磨きにくく、汚れがたまりやすいので、注意が必要です。
私が実際に感じたデメリット。
ここまで一般的に言われているデメリットをご紹介しましたが、実際にはもっと他にもあるんです。ここからは、私が実際に経験した中で感じたデメリットをお伝えします。
ワイヤーで歯にかける力がコントロールしづらい
裏側矯正は出っ歯を引っ込める治療には強いと思うのですが、逆に、奥にある歯を前に出す場合には、力のコントロールが難しいのだと実感しました。
このブログの中でもご紹介していますが、私の歯は治療の途中で何度が乱れてしまっています。これは、裏側からのワイヤーの圧力では、歯を前に押し出す力のコントロールが難しいからだと感じています。
・出っ歯の場合
出っ歯を引っ込める治療の場合には、裏側矯正では奥からワイヤーで歯を引っ張りこむ力をかければよいので、治療がしやすいと思います。
・歯を押し出す治療の場合
一方で、奥に倒れてしまっている歯を、奥からワイヤーで歯を前に押し出すように力をかける場合には、歯の裏側からのワイヤーで押し出す力をかけると、力がかかりすぎてしまった場合にもそのまま押し続けられてしまいます。その結果、私の歯は歯が変な方向に突出してしまうということが起こっています。
物が挟まりやすい
歯の裏側に装置がついている場合、特に下の前歯の裏側にものが挟まりやすいです。お米などが詰まってしまうこともありますし、もやしや水菜などの野菜が挟まってしまうことも多々あります。挟まっていても目立たないというメリットはあるのですが、裏側なのでとても取りにくいです。
装置の調整中に口を開き続けるのがつらい
矯正治療中は、3-4週間に1回のペースで装置の調整のために歯医者に通う必要があります。その装置の調整の時に、口を大きく開け続けるのがつらいです。
歯の表側の装置の治療をしたことがないので想像ですが、表側であれば口を大きく上下に開き続ける必要はないのではないかと思います。
歯の裏側の装置の調整の場合には、口を開き続ける必要があり、奥歯の装置を触る時には、歯医者さんの手がしばらく口の中に入っているのでけっこうしんどいです。また、奥歯にワイヤーを付けるときには、ワイヤーの長さを調整している段階ではワイヤーが奥からでていることがあります。その時に唾を飲み込もうとすると、舌にワイヤーが刺さってしまうこともあります。調整の時間は45分‐60分ほどですが、結構つらいです。
舌にワイヤーがささる
舌側に装置をつけていることで、歯が動いでワイヤーが延びてくると舌に刺さって痛いことがあります。舌に刺さってしまうと、喋るたびに痛みが生じます。ワックスなどで保護することで、痛みを軽減することができます。
歯の表側にも装置を付けることがある
歯の動かし方によっては、歯の表側に装置をつけることもあります。私は奥歯の埋まっている歯を引っ張り出すために、部分的に歯の表側に装置をつけています。奥歯の3本だけ透明な装置をつけているので、外から見えることはないです。
歯の裏側に装置をつける治療が可能、といっていても、裏側から力をかけるだけではどうしても難しい治療もあるかと思います。治療前には裏側に装置をつけるだけで治療が可能と言われていたにも関わらず、歯の動き方によって、治療の途中で歯の表側の装置が必要になったというケースもあります。
まとめ
裏側矯正にはメリットもありますが、デメリットも存在します。どの治療法を選択した場合にも、少なからずデメリットは存在しますので、何を一番優先したいのかということと、どこまでなら我慢できるのかということを合わせて治療法を選択してください。