歯列矯正とアメリカの闇。
2016/09/06
先日アメリカに行ってきて、アメリカは日本と比べると歯に対する意識が高いと感じました。歯並びがきれいな人が多いと感じましたし、歯列矯正を受けている人も多く見られました。
そのことについては別の投稿でも書いています。
一方で、実際にアメリカに行って見えてきたことは、アメリカは歯科などの医療が発達していて歯に対する意識が高い人が多いとはいっても、すべての人がそうではなく、その恩恵を受けることができているわけではないということでした。
ここでは、実際にアメリカにいって見えてきた、アメリカの闇の部分について考えていきます。
矯正治療を受けることができているのは、一部だけ。
これは日本でも言えることですが、アメリカにおいてもすべての人が矯正治療を受けることができるような経済状況にあるわけではなく、貧富の差はとても大きいのだと感じました。
アメリカに住んでいる人口は日本と比べると大きく違いますし、いろんな人種の人が住んでいます。そのこともあって、日本よりもより顕著に貧富の差を感じてしまう場面が多くありました。
今回の渡米の中では、アメリカの中でも特に西海岸のサンフランシスコやラスベガスやロサンゼルスの周辺にいっていたのですが、どの街も表面上はとてもきれいで、アメリカが世界でも有数の経済大国であることを感じるところばかりでした。人々の歯並び事情を見ても、整っている人が多かったですし、矯正の器具をつけている人も多く見られました。
でも、街に出てよくよく見ていると、路上で生活をしている人がとても多い印象を受けました。特に夜になると、道を歩けば道沿いにずっと人が寝ている光景が広がり、ふらふらと路上をうろついている人がとても多い、そんな印象を受けました。 とくにスラム街と呼ばれるような地域にいったわけではなく、ハリウッドの中心部やラスベガスでもそんな光景がみられました。
アメリカの社会保障や医療事情。
アメリカは日本ほど医療保険の制度が充実しているわけではなく、また医療費が高額となるため保険料の支払いが困難な貧困層に対しては、あまり優しい国ではなさそうです。
歯列矯正の治療費自体は日本と大きく違わないようなのですが、付随する抜歯や虫歯の治療に高額な費用がかかることがあるようです。
お金がないと歯列矯正の治療を受けることが難しいため、アメリカでは社会的なステータスをあらわすためとして歯列矯正の治療を受けている家庭もあると聞いたことがあります。
アメリカのセレブがでている映画などを見ていると、アメリカに対してキラキラとしたイメージを持ってしまっていたのですが、一概にそうではないことを実感しました。
アメリカはより自己責任という考え方が強い国ですので、力がある人とない人、経済力のある人とない人の差が、(人や人種が多いということもあると思いますが)より大きく見えてしまいました。
日本でこのように歯列矯正の治療を受けられていることに感謝し、治療を頑張っていきたいと思います。