歯列矯正か?インプラント治療か?どちらの治療法が良いのか。
2016/11/03
私は歯列矯正の治療を受ける前に、歯列矯正で歯を治療するのか?インプラントで治療をするのか?を迷っていた時期がありました。
私の歯の症状は、奥歯に1本だけ乳歯が残ってしまっていて、その下に歯が埋もれてしまっていた(埋伏歯)というものでした。
この歯の治療法として、歯列矯正の治療か?インプラントの治療か?を迷っていましたが、結局は歯列矯正の治療を受けることに決めました。
ここで、私が歯列矯正を受けるにあたって考えていた、歯列矯正とインプラントのそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
インプラントのメリット。
歯列矯正の治療と比較したときのインプラントのメリット・デメリットについて書いていきます。
私の奥歯の埋伏歯の治療法としては、①乳歯と埋伏歯のどちらも抜歯してインプラントを埋め込むか、②乳歯だけ抜歯して、埋もれている歯は矯正治療で牽引するという2通りの選択肢がありました。
治療費。
まず、インプラントの治療は治療する歯の本数によりますが、治療費が歯列矯正に比べると安価です。インプラント治療の治療費の相場は1本あたり30~50万円であるといわれています。インプラント治療は保険が適応されない自由診療のものになるので、歯医者によって治療費は異なります。
この治療費は、歯列矯正で全体の歯並びを整えるのにかかる費用の135万円と比べると安価でした。私は奥歯に埋もれていた1本の歯だけインプラントにすればよかったので、治療にかかると想定される費用は30~50万円でした。
治療期間。
治療期間をみても、歯列矯正の治療に比べるとインプラントの治療の方が短期で治療が完了します。平均的にインプラントの治療にかかる期間は2ヶ月~1年ほどだといわれています。治療期間としては短いものではないのですが、歯列矯正の治療にかかる期間を考えると比較的短いと思います。
歯列矯正は1年半~3年ほどが一般的ですので、歯列矯正のほうが治療期間が長くなってしまいます。また、歯列矯正は矯正期間中は痛みが伴いますし、装置がついた状態が続くので日常生活への影響もあります。
歯列矯正のメリット。
治療費や治療期間だけ見ているとインプラントで治療をしたほうが安いし楽だしで良いようにもみえたのですが、私は歯列矯正の治療を選びました。
全体的な歯並びを治療できる。
まず、歯列矯正のメリットは、奥歯の1本の治療だけではなく歯の全体的な歯並びを整えることができるということがありました。
私は、奥歯の埋伏歯だけではなく、前歯の横の歯のでこぼこも気になってしましたし、下の歯の前歯も入り組んでいたので歯並びが良いとはいえない状態でした。
奥歯の治療をするのであれば、全体的な歯並びをきれいすることができるのは、歯列矯正の良い点でした。
自分の歯を残せる。
そして、もうひとつ、歯列矯正のメリットとしては自分の歯を残すことができるということがありました。インプラントを入れる場合には、奥に埋まってしまっている自分の歯も抜いた上で歯を埋め込む治療になります。
一方で、歯列矯正の治療にする場合には、埋まっている自分の永久歯を引っ張り出してきて使える状態にすることができるので、自分の歯を残し続けることができました。
インプラントの治療では、一時的に歯はきれいに見えるかもしれませんが、時間がたてば老朽化してきますし、歯ぐきへの影響も出てきます。自分の歯を長く使い続けることができるのであれば、残して使い続ける方が良いと考えています。
以上のように、インプラントのほうが治療にかかる費用や時間が短くて楽に治療ができる選択肢だったのですが、その分自分の歯がなくなってしまったりする、というデメリットもありました。
総合的に考えて、治療費はかかるし治療の期間も長くなるけど、歯列矯正の治療を受けたほうが良いと判断し、今に至っています。歯列矯正の治療は、装置やワイヤーによる痛みや、日常生活でも大変なことも多いのですが、今では歯列矯正の治療を受けてよかったと思っています。