裏側矯正を実際に受けて感じる、マウスピース矯正のメリット・デメリット。
2016/07/04
裏側矯正の治療を始めてから1年が経っていますが、先日歯医者さんに行った際に、「矯正装置を外してマウスピースを使った治療に切り替えないか?」との打診を受けました。
裏側の矯正装置とワイヤーを使った治療を続けるか、マウスピースでの治療に切り替えるかについては、私が選択して決めていいと言われています。ここでは、裏側矯正と比べた際の、マウスピースを使った治療のメリットやデメリットなどを考えていきたいと思います。
一般的に言われているマウスピース治療のメリットやデメリットもあると思いますが、それだけではなく実際に私が治療を受けている中で感じていることも合わせて書いていきます。
マウスピース治療の実際のメリット
マウスピースを使った治療の一般的なメリットのそれぞれについて、私が受けている裏側矯正の治療と比べた時に、実際にメリット・デメリットだと思う点も合わせて書いていきます。
①目立たない
マウスピースを使った治療は、銀色のギラギラとした装置を歯の表側につける治療と比べると、目立ちにくいという特徴があります。
ただし、裏側矯正はそもそも装置が見えないので、裏側矯正とくらべるとマウスピースの方が目立つのではないかと思います。マウスピースは透明なものを歯に装着しますが、よくよく見ると歯についているのが見えてしまうのではないか?と思っています。マウスピースがついていることで、若干の歯の光沢感が変わってくると思うので、違和感を感じる人はいると思います。
②費用が安い
マウスピース治療は、上下の歯の治療で70万円~80万円が一般的だといわれています。この治療費は、歯の表側に装置をつける治療と同じくらいの費用になるか、それよりも少し安価での治療費になるかというところだと思います。
裏側矯正では、私は上下で135万円かかっているので、それに比べると安いと思います。
でも、ここでの治療費は私にとってはメリットにはなりえない項目です。私は、裏側矯正→マウスピースの治療に切り替えを検討中ですが、切り替えたところで差額が返金されるわけではないので、裏側矯正→マウスピースの治療への切り替えという観点では、お得感はないです。
③痛みが少ない
マウスピースの治療は、1本の歯にかかる負荷が集中しすぎないため、痛みが少ない治療であるといわれています。
矯正のワイヤーを使った治療は、装置をつけてワイヤーを装着したときに、歯に強い力がかかってとても痛みがあったので、それに比べるとマウスピースの方が痛みは少ないのかなと思います。でも、そもそもマウスピースはダイナミックに歯を動かす治療には向いていないということもあるので、マウスピースを使って歯を大きく動かすことがない=痛みが少ないということにもつながっているんじゃないかと思うところもあります。
また、矯正のワイヤーを使った治療では、ワイヤーが口の中や舌に引っかかることでの痛みも大きいですが、マウスピースであればその痛みがないということは、メリットだと思います。
④歯磨きや食事がしやすい
マウスピースの治療は自由に取り外しが可能ということで、歯磨きや食事の際には外すことができるというのは大きなメリットです。
矯正装置がついていると、慣れるまでは食事の際にとても大変です。特に裏側矯正では舌に装置がひっかかって痛みを感じることがあり、食事をおいしく感じなくなってしまいます。また、食べ物が装置にはさまりやすくなっているため、食べにくいということもあります。その点、食事中に装置を外すことができるというのはメリットだと感じます。
また、歯磨きもしやすくなると思います。
⑤衛生的に治療ができる
上記のとおり、マウスピースを外して食事や歯磨きができるので、衛生的に治療ができるということがあります。
ただし、実際にマウスピースで治療をするとなった場合には、食事をとった後には必ず歯磨きをしなければならないということになります。衛生的にはなりますが、手間はとてもかかるなと思います。
例えば、外出先では昼食後にいつもすぐに歯磨きをできる環境ばかりではないと思います。そうなった場合には、歯磨きをせずにマウスピースをつけることは逆に 不衛生になるのではないかと感じます。マウスピースは1日あたりの装着時間が長いほうが望ましいので、このあたりの兼ね合いは難しいなと思います。
昼食だけではなく、ちょっとした間食も難しくなるのではないかなと感じます。間食が減りそうなので、ダイエットになりそうですが。
⑥金属アレルギーにも対応できる
矯正装置やワイヤーを使った治療では金属の装置を装着しなければならないので、マウスピースでの治療は金属アレルギーの人には適していると思います。
⑦本当に外したいときには外しておける
そして、これは一般的に言われているメリットではないのですが、私がマウスピースの魅力だと思うのはこの「本当に外したいときには外しておける」という点です。
ワイヤーを使った治療の矯正装置は、自分では外すことができず、装置はずっとついています。でも、マウスピースは自由に取り外すことができるので、例えば今日はデートだからちょっと特別に外してしまおう、みたいなこともできるんですよね。
もちろん、装置を外す時間が長くなってしまうと、その分歯が動かなくなってしまうので、そんなことが何回も起こってしまうとダメなのですが、デートでのキスなどの際に、装置がついていることを不便に感じたり、悩んでしまうこともあると思います。そんな時には、自由に取り外せるマウスピースのメリットは大きいと思います。
私が個人的に一番メリットだと感じるのは、このマウスピースであれば、デートなどの勝負の日には自由に外すことができる、というところです。
マウスピースの実際のデメリット
ここまでは、メリットについて書いてきましたが、ここからはデメリットについて考えていきます。
①治療できる症状が限られている
マウスピースは治療ができる症状が限られているので、大きく歯を動かす場合や特殊な歯並びの場合には、治療ができないことがあるというデメリットがあります。
②毎日つけ外しをする手間がかかる
マウスピースは自分で自由に取り外しができるというメリットもありますが、一方ですべて自分でやらなければならないので、手間がかかるということがあります。
実際に日常の生活を考えてみると、食事をする前には外して、食事をした後には歯磨きをして装着をする、ということがとても大変なことだと感じます。食事の前に外す場合にも、トイレなどの洗面所があるところを探して外したいですし、食後にも歯磨きが必要なため同様だと思います。
仕事をしている中でのランチや夕食、友達との食事の場面を考えると、毎回食事の前後でトイレを探して、マウスピースを外すためにトイレに行くのって結構大変だと感じます。
このような手間がかかるという点は、私の中では最大のデメリットです。
そして自分で自由に取り外しができてしまう分、メリットのところで書いたように、今日は特別な日だから外してしまおう、ということもできてしまうので、自分の甘さが治療が長引くことにつながってしまうこともあると思います。私はゴムかけの治療でも、なかなか続けられずに苦労したので、自分で管理しなければならないというのには、苦労すると思っています。
③慣れるまでしゃべりにくい
マウスピースは、裏側矯正ほどではないと思いますが、それまで歯についてなかったものが新しく装着されるということで、少なからず慣れるまではしゃべりにくいと感じると思います。
総合評価。
現時点で、ここまでのメリットやデメリットを比較すると、私自身はそのまま裏側矯正での治療を続けていくというほうが、いいのかなと思っています。
マウスピースでの治療での、自分で取り外しをしなければならない手間というデメリットが、自分の生活の中で一番不便だと感じるところだからです。このデメリットが、その他のメリットよりも大きく感じてしまいます。
裏側矯正を続けていくのかどうかは、7月末の調整の時点で回答をすることになっていますので、もう少し悩みたいと思います。