スマイルラインは矯正の成功・失敗の判断基準のひとつ。

2016/07/28 2016/07/28

歯列矯正が成功した、失敗したということを判断する際の判断基準のひとつに、スマイルラインがきれいになっているか、ということがあります。

矯正の治療では、見た目的な美しさをきれいにする治療と、噛み合わせなどの健康面での改善の治療を目的としますが、見た目的な美しさを判断する基準としてスマイルラインがあります。スマイルラインとは、上の歯の先端部分の歯並びを結んだラインをいいます。

このラインがきれいに見えることで、笑顔がとっても素敵に見えます。

魅力的なスマイルラインは？

笑顔が一番素敵に見える、魅力的なスマイルラインは、上の歯の先端部分を結んだ線と、下唇のラインが一致しているものだといわれています。残念ながら、矯正の治療中とはいえ私の歯並びは魅力的なスマイルラインにはなっていないといえます。

これが私の歯の写真です。矯正治療中で、歯の裏側に装置がついています。

芸能人の方でも笑顔がすてきな方を見ていると、このスマイルラインがとってもきれいに見えるということがわかると思います。

そして、きれいな笑顔に見えるためには、笑った時の歯ぐきの露出量も影響しています。歯ぐきが過剰に露出してしまう笑い方のことは、ガミースマイルと呼ばれていて、あまり良い見た目であるとは思われていません。

私の歯並びをみると、まず歯の高さがそれぞれバラバラになってしまっているため、スマイルラインがきれいに見えていないということがあります。歯の前後のでこぼこについては、矯正の治療できれいになってきているのですが、歯の高さについては歯を削らないと合わせられないところもあるようです。

スマイルラインをきれいに見せるためには、歯をきれいに並べることももちろんですが、歯の高さも整える必要があります。きれいなスマイルラインにおいては、前歯の2本だけすこし長く2本の歯の高さがそろっていて、その他の歯の高さも前歯を中心になめらかな弧を描いているのが理想です。

また、私の歯並びを見るとわかるように八重歯が目立ってしまうとスマイルラインがきれいだとは言えません。

八重歯については日本では可愛いといわれることもありますが、海外ではあまり良い印象を与えることがありません。八重歯についてもスマイルラインに影響を与えますので、八重歯を目立たないようにすることは、スマイルラインをきれいに見えるようにすることにつながります。

スマイルラインをきれいに見せるためには、歯を削って人口の歯をかぶせる差し歯の治療も可能です。

差し歯の治療をすると、歯の高さもきれいになるのでスマイルラインはきれいに見えやすくなります。ただし、差し歯の治療は、歯を削りますし必要に応じて神経を抜くこともあります。歯の寿命を短くしてしまうこともつながりますので、差し歯の治療を検討する際には、歯への影響をしっかりと考えることが大切です。