歯列矯正の治療を早く終わらせるために大切なことは??
矯正治療にかかる期間は、2~3年ほどだといわれています。ただし、歯並びの状態によっては、もっと短く治療が完了するケースもありますし、外科手術などを伴う場合には、もっと長い治療期間となることもあります。
矯正治療は歯に矯正装置をつけるため、日常生活に支障があります。歯の表側に装置をつける場合には、矯正装置が目立ってしまいますし、歯が動くことによって痛みが生じますので、治療期間中は痛みとの戦いも必要になります。
このように、日常生活への負担も大きくなるため、矯正治療にかかる期間はできるだけ短く済ませたいというのが患者さんの願いだと思います。私自信も歯列矯正の治療を受けていますが、治療が速く終わって装置を外したいと思うことは良くあります。
ここでは、矯正治療のかかる治療期間についてや、治療を早く終えるために必要なことをご紹介します。
私の矯正治療期間。
私は2015年の5月に矯正装置をつけ始め、歯の裏側に矯正装置をつける「裏側矯正」の治療を進めています。
もうすぐ矯正治療を始めて2年が経とうとしていますが、見た目的な歯並びもきれいに見えるようになってきていて、嚙み合わせも合ってきているように感じます。先日の装置の調整の際には、装置を外すかどうかという会話も出てきているので、そろそろブラケットオフも見え始めたところだと思っています。
ただ、私はまだ現在の歯並びには満足していないので、治療は完了しないで欲しいと担当の先生に伝えています。私の現在の歯並びの状態を見ると、まだ歯の高さがあっていなかったり、八重歯が目立ってしまっている部分が残っていて、そこは治して欲しいということを伝えているので、まだもうしばらく治療は続くと思っています。
早く治療を完了したいという思いはあるのですが、ただそれでも歯並びに満足していない状態で止めるのは嫌なので、治療を続けています。
当初の予想より長い治療期間。
当初、治療を開始したころには、1年半ほどで完了するといわれていて、もうその期間は過ぎてしまっています。
当初の予想よりも時間がかかってしまっている原因としては、治療の途中で歯並びが乱れてしまって、その乱れた部分を調整するのに時間がかかってしまったからではないかと考えています。
今となっては、歯並びがきれいに見えるようになってきているので良いのですが、一時期は歯並びが乱れてしまって大変な思いをしました。
また、約1年ほど前より、上下の嚙み合わせをあわせるためにゴムかけの治療を開始しています。私はこのゴムかけの治療をよくサボってしまっていたので、それが原因となって治療期間が延びてしまったということもあると思っています。
ゴムかけの治療を毎日続けることができていれば、上下の嚙み合わせももっと早く合うようになっていたと思うので、治療期間はもっと短く済んだのではないかと考えています。
矯正治療を早く終えたいと思う瞬間。
矯正治療を受けている中で、「はやく装置を外したい」思う瞬間は多くあります。
治療を始めた当初は、歯に装置がついていることへの違和感と、歯が動いている際の痛みがつらくて、はやく外したいと思っていました。また、装置が舌にひっかかることで舌が切れてしまって痛みを感じたときにも、早く装置を外したいと思っていました。
最近になってからは、装置に慣れてきているので、違和感や痛みを感じることは減ってきています。ただ、ひとつだけ慣れずに大変だと感じるのは、食事中に食べ物がはさまってしまうことです。もやしなどの繊維質の食べ物を食べるときや、肉を食べるときなどは装置に引っかかってしまって食べにくいと感じます。
これは、矯正治療を始めてから2年経っても慣れることはなく、苦労しているポイントです。食事中に食べ物がひっかかって取れずに苦労しているときは、はやく装置を外したいなーと思ってしまいます。
治療を早く進めるために大切なこと。
ここからは、矯正治療を長く続けている中で感じる、治療を早く進めるために大切なことをお伝えします。
①調整の期間は3週間~1ヶ月。
まず、矯正治療を進めていく中では、定期的に矯正歯科に通って装置の調整を行います。この調整の中では、歯につけている装置の位置を変えたり、ワイヤーの強さを調整したりということを行い、歯を動かしていきます。
定期的に矯正歯科に通う必要があるのは、歯は一気に動かすのではなく、少しづつ動かして安定させていく必要があるためです。3週間や1ヶ月に1度のペースで調整を行っていき、歯を動かします。
矯正治療を始めた当初は、「3週間~1ヶ月に1度」というざっくりとした期間なのであれば、できるだけ3週間ごとに通ってこまめに調整をすれば、早く治療が終わるのではないかと考えていました。でも、実際には3週間ごとに通ってもあまり治療期間に大きな影響はないことが分かりました。
3週間ごとに通った場合には、頻繁に装置の調整を行うので歯が動きやすいようにも感じるのですが、結局3週間で歯が動いた分しか次の装置の調整は行えないので、4週間の時間をかけて歯を動かしてから装置を調整してもあまり変わらないのではないかと思うようになっています。
このあたりの細かい違いは、歯ならびの状態や矯正治療の段階によっても異なると思うので、矯正歯科の先生の指示に従うのが良いと思います。
②ゴムかけの治療はサボらない。
また、もうひとつ大切だと切実に感じたのは、ゴムかけの治療です。ゴムかけの治療は、自分自身で歯にひかっけるゴムを交換しないといけないので、なかなか続けることが難しいということがあります。
私はゴムかけの治療をサボってしまいがちで、なかなかつけ続けることができていませんでした。その結果、せっかく動いた歯が元に戻ってしまったり、なかなか歯が動かなかったりということが起こってしまって、治療期間が長くなってしまったように思います。
矯正治療を早く終えたいのであれば、矯正歯科の先生の指示にはしっかりと耳を傾けて、治療を続ける努力をすることが大切だと思います。