歯列矯正の調整時の痛みやつらさについて。
2016/08/23
歯列矯正の治療で感じる痛みの種類にはいろいろあります。
歯が動くときの痛みや、抜歯をするときの痛み、装置がすれたりワイヤーが刺さるときの痛み、口内炎の痛み、装置の調整の際の痛みなどが主な痛みです。
ここでは、特に矯正の装置を調整するときの治療に伴って感じる痛みについてご紹介をします。
装置の調整とは?
まず、そもそも装置の調整では何をするのか?というところから書いていきます。
装置の調整は毎月1回のペースで歯医者さんに通って、主に歯についている矯正装置やワイヤーを付け替える作業を行います。
矯正装置は歯にセメントのような接着剤でつけられていて、その装置にワイヤーを通して、それぞれの歯に対して力が加えられています。毎月の調整の中では、矯正装置自体を外して付け替えるということはほとんど行われず、ワイヤーの付け替えがほとんどです。ワイヤーを交換することで、それぞれの歯にかかる力を変 えていき、徐々に歯を動かしていきます。
実際にワイヤーのついている私の歯の写真です↓
歯の写真があるので、閲覧注意です↓
歯の状態によっては、強めに力をかけるために、コイルのようなバネを通すこともあります。また、歯のねじれを調整したり、噛み合わせを合わせるためにゴムをかける治療が行われることがあります。
その他には、歯と歯の隙間をつくるために、やすりのようなもので、歯と歯の間を削る治療が行われることもあります。
このように、歯並びの状態によって、さまざまな調整が行われます。
調整時の痛み。
そして、ここでは調整を行う際に感じる痛みについてご紹介します。
・ワイヤーを付け替えるときの痛み
ワイヤーを付け替える時には、新しくワイヤーをはめるときに痛みを感じます。
矯正治療では、ワイヤーが元に戻ろうとして動く力を利用して歯を動かします。そのため、ワイヤーを歯につける時には、歯に対して力がかかるようにするため、ワイヤーにグッと力をかけて装置に押し込みます。
この力のかけ方は、歯の表側に装置を付ける治療と、歯の裏側に装置を付ける治療では少し異なるのかなと思います。裏側に装置を付ける治療では、歯に対して舌側から力がかかります。
・装置を外すときの痛み
装置を外す時にも痛みを感じます。基本的には毎月の調整の際には装置を外すことは滅多にないのですが、いざ外すとなると結構大変です。
まずは歯についている装置に力をかけて外し、その後で歯の表面に残ったセメントのような接着剤を削り落とします。
私は特にこの接着剤を削り落とす時に感じる痛みがキライです。接着剤を落とすために、歯の表面を虫歯の時に歯を削るような機械を使って磨いていきます。実際には歯が削れることはないようなのですが、歯が削られているような感覚があり、気持ち悪くてキライです。
・やすりがけをするときの痛み
歯と歯の間を隙間をつくるために、間を削るヤスリがけの治療を行うことがあります。歯と歯の間に機械を入れて、ガリガリと前後に動かされて削られていきます。
一回の治療で削る量は、ほんの1mmにも及ばないほどの隙間だけで、歯の表面のエナメル質だけを削っているようです。とはいえ、歯を削る際には頭に強く響くような感覚があって、とても苦手です。
・口を開き続けていることでのあごの痛み
一回の調整には約45分から1時間ほどの時間がかかります。調整の間には、ずっと口を開いていなければならず、口の中に先生の手が入ってきている状態が続くので、あごが痛くなりますし、けっこう苦しいです。
慣れれば平気になりますが、初めのうちは奥歯の装置を調整するために、先生の手が口の奥まで入ってくるのがつらかったです。そして、口を開けたままで、ツバを飲み込むということも必要になります。その方法も慣れてくれば自然にできるようになってきます。
このつらさは、裏側矯正に特有のものだと思います。歯の表面に装置をつけている場合には、口を上下に大きく開き続けるということはないと思いますが、裏側矯正では舌側に装置がつくので、口を開き続けておく必要があります。
そして、口の中に手が入ってくるという感覚に慣れる必要があります。
以上、装置を調整する際に感じる痛みについてご紹介しました。痛みはだんだん慣れてくるものなので、最初はつらいですが乗り切ることができると思います。