マウスピース矯正と裏側矯正の痛みの感じ方の違い。
私はこれまで歯の裏側に矯正装置をつけて歯並びの治療を行う「裏側矯正」の治療を受けていましたが、歯並びが整ってきたこともあり、歯についている装置を外し、マウスピースを使った治療へ移行をしました。
裏側矯正の治療とマウスピース治療、どちらも経験して感じたのは、2つの治療では感じる痛みが異なり、それぞれに特有の痛みもあるということです。
ここでは、マウスピース矯正に切り替えてみて気づいた、裏側矯正との痛みの感じ方の違いについて考えていきます。
歯が動く時の痛み。
まず、矯正治療で感じる痛みには、歯が動く時の痛みがあります。
この痛みは裏側矯正でもマウスピース矯正でも特に違いはなく、ワイヤーで歯に力をかけて動かすのか、マウスピースで歯に力をかけて動かすのかの違いですので、ここの部分の痛みには大きな違いはないと感じます。
歯がじわじわと動いて、歯ぐきの奥の方が痛み、食べ物を食べた時などに強い痛みを感じるということは、大差なくどちらの治療でも痛みはあると思います。
マウスピース矯正の特有の痛み。
そして、マウスピース矯正に切り替えてから気づいたのですが、マウスピース矯正には裏側矯正にはない特有の痛みがあります。
マウスピース矯正特有の痛みとして感じるのは、マウスピースを付け外しする際の痛みです。特に、マウスピースを外す時に歯に力がかかって痛みがあると感じます。
私はある程度歯並びが整って来てからマウスピースに切り替えたので、まだマウスピースの付け外しはやりやすい方だと思うのですが、それでも外すのが難しいと感じますし、歯が痛いなと感じます。
これが大きく歯を動かすような治療であればもっと強い痛みがあるのではないかと思います。また、大きく歯並びが乱れた状態だと、マウスピースをつける時にも痛みを感じるのではないかと思います。
このような器具を付け外しする時の痛みというのは、裏側矯正の時にはなかったので、マウスピース矯正の特有の部分だと思います。
裏側矯正では、ワイヤーの付け外しや調整は、毎月のペースで矯正歯科に通って矯正歯科にて行います。その際に痛みを感じることもあるのですが、痛みの感じ方は少し違うなと思います。
裏側矯正の特有の痛み。
一方で、マウスピース矯正にすることで、裏側矯正に比べると軽減されるであろうと思われる痛みがあります。
それは、装着やワイヤーがひっかかって口の中が切れたり、口内炎ができることで感じる痛みです。
裏側矯正では、歯の舌側に装置やワイヤーをつけるので、舌を動かすと装置やワイヤーがひっかかって血が出たり口内炎ができたりします。
この痛みは本当に辛くて、私は歯が動く痛みよりもこっちの痛みの方がつらかったと思っています。
マウスピース矯正の場合には、マウスピースの表面は凹凸がないので、口の中を傷つけることがなく、痛みがないと感じます。
マウスピースをつけていることでの違和感は感じるのですが、それでもマウスピースがひっかかって痛みが生じることがない、というのは大きなメリットだと思います。
食事の際にもマウスピースを外すことができるので、とても楽だと思います。裏側矯正では、食事の際にも装置やワイヤーが舌に引っかかって痛みを感じることがあります。
それぞれの痛みやメリット・デメリット。
裏側矯正とマウスピース矯正をどちらも経験してみて思うのは、それぞれに違った痛みがあり、メリットもデメリットもあるということです。
痛みの感じ方は人によって個人差はありますが、歯並びの状態や治療の方針、どのように治療を進めていきたいのかということを考え、自分に合った治療法を選択することが大切だと思います。
どのように歯並びを治療していこうか迷っている場合には、参考にしてもらえれば嬉しいです。
引き続き、矯正治療を頑張っていきます。