芸能人に多い差し歯の寿命は?50代になったらどうなる?総入れ歯?インプラント?
芸能人の人は「差し歯」の治療法で歯並びの治療をしている人がとても多いです。この差し歯の治療は、歯を削って歯の根っこの部分だけ残し、人工の歯をかぶせて歯並びをきれいに見せる治療になります。
差し歯は、歯に装置やワイヤーをつける矯正治療と比べると、治療期間が短く、歯並びがきれいにみえるようになるというメリットがあります。
一方で、歯の見えている部分の大部分を削らなければならないため、歯の寿命を短くしてしまうことにつながる治療だというデメリットもあります。
ここでは、芸能人に多いこの差し歯の治療は、どれぐらいの歯の寿命があるのか?若いうちから差し歯の治療をしてしまったら、50代になったら歯はどうなるのか?ということについて考えていきたいと思います。
差し歯の寿命は?
まず、差し歯の寿命については、平均的には8年から10年ほどが一般的で、長ければ20年ほど持つものもあるといわれています。
差し歯は自分の歯を大部分削ってしまうことになるので、歯自体が弱ってしまうことがあります。削っていない健康的な歯に比べると、歯の寿命は短くなってしまう傾向にあります。
また、差し歯は、削った歯の上に人工の被せ物をしますが、この被せ物の寿命も考慮する必要があります。
被せ物をする場合には、被せ物と歯の隙間や、歯ぐきとの隙間の部分に汚れが蓄積されて悪くなってしまうこともあります。差し歯の材質によっては、差し歯のせいで歯ぐきの色が黒ずんできてしまうということも、起こりえてしまいます。また、差し歯自体の色の変化などの劣化も起こってきます。
差し歯は定期的に歯医者さんに通ってメンテナンスすることで長持ちさせることはできそうですが、歯の根っこ部分や歯ぐきへの影響については、日々の生活の中でケアを続けていくことが大切です。
材質による寿命の違い。
差し歯の素材として使われるものとしては、主に金属、レジンと呼ばれるプラスチック、セラミックの素材があります。
この中で1番寿命が長いのは、セラミック素材だといわれています。セラミックは保険適応の材質ではないので、治療にかかる費用は高額になってしまいます。
でも、数年後の自分の歯のことを考えると多少は高額でもセラミックでの治療が良いと思います。芸能人でも、このセラミック製の差し歯をつけている人が多いです。
金属の材質の差し歯の場合は、金属が劣化して歯ぐきが黒ずんできてしまうということが起こります。また、プラスチックの材質の場合には、差し歯自体が劣化して黄色く変色してきてしまうということがあります。
差し歯を劣化させてしまう原因。
差し歯は時間の経過とともに劣化していってしまいます。これは人工の歯なのでどれだけケアを頑張っていてもしょうがないことです。
差し歯の劣化として見られる症状としては、次のようなものがあります。
歯が折れる。
差し歯自体が折れてしまったり、差し歯の土台となっている歯の根っこ部分に傷がついたり、亀裂が入ったりしてしまうことがあります。これは、ものを食べたりすることにより、日々差し歯に対してかかっている負担が蓄積された結果、差し歯が弱っていってしまい、破損してしまうものです。
歯が破損してしまわないためには、歯にかかる負担を少しでも軽減することが大切です。食事などでの負担はしょうがないと思いますが、無意識のうちの歯ぎしりや食いしばりをしてしまっている場合には、歯に大きな負担がかかっているので、負担を軽減させる治療が必要です。
歯や歯ぐきが変色。
差し歯の経年劣化により、歯が変色してしまうことがあります。これは特にプラスチックの材質の場合に起こりやすく、プラスチックという素材の性質上は多少仕方ないことだと思います。
また、金属の材質を差し歯や根っこの部分に使用した場合には、金属の成分が溶け出して歯ぐきを黒く変色させてしまうことがあります。
差し歯は素材によってその寿命に大きな差が出てくるものなので、差し歯の治療を検討する際には、数年先の寿命まで考慮して考えることが大切です。
50代になったら入れ歯やインプラントに?
そして、差し歯が劣化してしまい、使えなくなってしまったときにはどうなるか?というところについてです。
差し歯がなくなってしまった後には、入れ歯やインプラントの治療を進めていくことが考えられます。
差し歯の劣化については、表面にかぶせている人工の歯の劣化もありますが、差し歯を支えている歯の根っこ部分についても、歳を重ねるごとに使えなくなってきてしまいます。そうなった場合には、根元から歯を抜いて、入れ歯にするか、インプラントの治療をするかという選択肢があると思います。
芸能人の人は、歯の大部分を差し歯にしている人も多いので、50代になったときに歯がどうなってしまうのかはとても心配です。
歯並びの治療を考えるときには、そのときの美しさだけではなく、将来のことも考えてできるだけ長く自分の歯でいきていくことができるような治療法を検討することが大切だと思います。