矯正装置によって歯がグラグラする。問題はないの?
矯正治療を始めてもう1年半が過ぎようとしています。何度も歯についている装置やワイヤーの調整を行い、歯を動かしてきました。
歯は装置やワイヤーの力を調整した後に一番動きます。そのときには、歯に痛みを感じて食事がとりにくくなる時期もあります。そして、その歯が動いている時期に歯を表から押すと、歯がグラグラと揺れ動いている感覚があります。
これまで乳歯の生え変わりの時期などには、歯を押すと歯が動き、その動く幅が大きくなっていき、やがて乳歯が抜けていくという経験をされてきたのではないかと思います。この矯正による歯のグラグラは、抜ける前の乳歯までは大きくは揺れないのですが、若干は不安定さがあります。
矯正治療を始めたばかりのころは、このグラグラと動く歯が心配に感じることもあるのではないでしょうか?
ここでは、矯正治療による歯のグラグラについて書いていきます。
歯がグラグラ動く。
矯正治療中は、特に矯正装置の調整をした直後の歯が動いている時期には、歯がグラグラと揺れ動くことがあります。歯がグラグラするなんて、歯が抜けてしまう前の兆候じゃないの?と思って、歯が抜けるのではないかと不安に感じてしまうこともあると思います。
でも、この歯のグラグラは矯正治療中にはよくあることで、歯が動いている証拠なのであまり心配はいらないようです。
矯正治療では、装置によって歯の見えている部分に力をかけていますが、歯の根っこの部分と歯ぐきが接している部分にも力がかかり、歯ぐきの中でも歯が動いています。そのことによって、歯ぐきに炎症が起きて、食事のときに力がかかると「歯が痛い!」と感じてしまいます。
歯は表面だけではなく、根っこも含めて動いているので、その中で歯がグラグラとしてしまうこともあります。
グラグラは治る?
装置をつけて歯がグラグラとしてきた場合、そのグラグラはいつまで続くのか?というのも気になるところだと思います。
私自身の経験からですが、歯のグラグラは1週間もすればおさまります。歯につけているワイヤーを調整した直後の歯が動いているタイミングが一番ぐらぐらとしていますが、歯が動くのが落ち着くと歯のグラグラも落ち着いてきます。
歯がグラグラとしてしまうタイミングは装置の調整後の歯の痛みと似ていて、歯が動いているときにはグラグラとしやすくなりますが、安定してくるとグラグラしにくくなってきます。
そして、矯正治療中は、1ヶ月に1回の頻度でワイヤーによって歯にかかる力を調整していくと思います。ワイヤーで調整をした直後はまた歯が動き始めますので再び歯がグラグラとし始めると思いますが、歯の動きが落ち着きだすとまたグラグラすることはなくなってきます。
矯正治療のサイクル。
このように、矯正治療では「歯を動かす」「歯が安定する」というのを繰り返して歯並びを整えていきます。歯に強い力をかけて一気に歯を動かしてしまうと、歯や歯ぐきが弱ってしまうこともあります。
矯正治療は2年~3年と長い時間がかかるといわれていますが、このように少しづつ歯を動かしていくというところに時間がかかってしまいます。矯正治療中は痛みや不便さなど大変なことも多いのですが、徐々に慣れてくることで軽減されていく部分もあります。
私自身、矯正治療を始めた当初は装置による痛みがつらかったり、歯並びが変わっていったり乱れたりしていくことがつらいと感じていた時期もありましたが、だんだん慣れてきています。
今でもつらいと思うことはゼロではないのですが、歯並びを整えていくために矯正の治療をがんばっていこうと思っています。